Appleがイベントを行い、教科書を再定義したことを発表しました(公式プレスリリース)。といっても、まずはアメリカ国内のみに注力しているというのはいつもどおり。
発表されたのは、教科書用のさまざまな表現に対応したiBooks 2、そしてiBooks対応電子書籍を作るためのiBooks Author、本と連携して講義を見ることができる iTunes U アプリの3つです。
iPad版教科書では、教科書によくある図解を表示するだけではなく、ビデオを表示させたりすることができます。この変化は、電子書籍としてあるべきもののひとつなのかなと思います。
iBooksはもちろんEPUBフォーマットなのですが、よく作る側から聞くコメントに、「EPUBは表示デバイスによって一行あたりの文字数など表現が変わるので扱いにくい」というのがありました。iPad版教科書を作る上で、もちろん画像や動画を適切な位置に組み込む必要があるわけですから、レイアウトの問題は必然的に出てきます。(ブログにもこのレイアウト問題みたいなものはあったりします)
iBooks Authorでは、作ったものをプレビューすることができますが、驚くべきことに、iPadそのものがないとプレビュー機能が働きません(エミュレータっぽいものもなし)。そして、iBooks Author で作ったデータの有料販売はiBook Storeでないとできないことになっている様子。
これは、明らかに、作る側と見る側の環境をロックインすることによって、EPUBのレイアウト問題をなかったことにしようという意図が透けて見えます。実にAppleらしい。
iBookstoreでは日本語書籍の販売がまだできないという話もちらほら聞こえてきますが(未確認)、これがアメリカの学校や生徒にどの程度受け入れられるかは見てみたいところでもありますし、この流れが加速するならば、iPadと数冊のノートだけランドセルに入れて学校に通う小学生という光景も見られることになるんでしょうか?



